小野路里山散策

2020年12月5日

    

細道に音もなく落ち葉をしきつめて見上げる空からたえず降りくる

里山の椚の枯れ葉踏みしめて数多の団栗足裏に触れる

晩秋の枯れ草のなか咲き残る薊の花にてふてふひとつ

はかなくも自在に舞いぬてふてふとこころをよせて野道をあるく

咲き残る薊一つの明るさにてふてふ舞ひぬ奈良ばいの谷戸

奈良ばいの水場せき止めし古板に羽を休めるはぐれし蜻蛉

 

 

 

 

 

真静かに皇帝ダリアはうつむきて畑の実りを見とどけてゐる