花を探しに
葉の奥に残る椿の一輪は薄きピンクの凛として顕つ
雨あがりの遊歩道に匂ひたつ雪柳の叢今盛りなり
川べりに見事に咲き添ふ雪柳手折らむとして耳元に声
一本の椿ようやく咲き終へて午後の陽を浴び落花を待ちぬ
びっしりと椿の花の役終へてひとつ残らず色褪せにけり
艶やかな髪にそよ風春の陽や低く語れる母の肩越し
いつまでも語り尽くせぬ母二人春の陽だまり温めてゆく
帰り道花の勢い変はるらし語り尽くした母の眼に
町田市の紹介や短歌を中心に投稿しています
葉の奥に残る椿の一輪は薄きピンクの凛として顕つ
雨あがりの遊歩道に匂ひたつ雪柳の叢今盛りなり
川べりに見事に咲き添ふ雪柳手折らむとして耳元に声
一本の椿ようやく咲き終へて午後の陽を浴び落花を待ちぬ
びっしりと椿の花の役終へてひとつ残らず色褪せにけり
艶やかな髪にそよ風春の陽や低く語れる母の肩越し
いつまでも語り尽くせぬ母二人春の陽だまり温めてゆく
帰り道花の勢い変はるらし語り尽くした母の眼に