晩夏の里山
曇り日のすすきの原を過ぎゆけば樹々にかこまれ閑もる茶房
食事処の広き窓より木漏れ日と音なき樹々の揺れるさまの美し
コロナ禍の久しき友どちいつとなく病や老後の話に落ち着く
いづれ皆この世を去りし者なりて断捨離談議熱の入りぬ
二人子の手に携えし箱からは目にもうつくしきそれぞれの華
鶴川のイチオシショップ増えました「スノーマン」さんありがとう
農民の拠り所となりし鶴川の私立図書館ひっそりと在り
木造のちいさな図書館はげ落ちて八十年間見届けてゐる
鶴川の歴史刻みし図書館の主は亡き浪江 虔・八重子氏なりぬ